神田神保町界隈には、現在百軒を超す古書店が立ち並び、世界有数の古書店街を形成しています。その古本屋には一軒一軒個性があります。
例えば文学書のみを専門に扱う古本屋、児童書専門店、美術書専門店、自然科学書専門店、歴史書専門店、スポーツ雑誌専門店、山岳書専門店その他さまざまな分野の古本を専門に扱う古本屋があります。
将来中学・高校・大学で、何かについて深く調べようとする場合、必ずこの古書店街を利用する必要が出てくるでしょう。
当塾では毎年、塾生徒を対象に神保町古書店街見学を実施しています。
例えばある年は、まず全員で一誠堂(神保町の老舗古書店)、明倫館(日本で唯一の自然科学書専門古書店)、大屋書房(江戸、明治の和とじ本の専門店)など代表的古書店を見て回った後、生徒一人ひとりの興味関心に合わせてAさん =美術書(源喜堂書店)、B君=各国の軍備(古書 軍学堂)、Cさん=国文学(三茶書房)という具合に見学しました。
古書店街散歩に参加した生徒の感想
●生徒Mさん
今度、神田の古本屋街に行くから何かほしい本ある? と祖父にたずねたところ、ほしい本のリストを渡された。
いよいよ古書店巡りの当日、まずはじめに全員でボンディのカレーを食べ、それから神保町を代表するような古書店をいくつか見て回った。 途中、総合案内所で祖父に頼まれた本(祖父の恩師小林行雄の著作)置いている古本屋を探してもらい、その店に行き購入。
その後、中国書専門店(内山書房)に寄り、最後に私の好きな自然科学の分野を専門に扱う古書店(明倫館)に寄った。 どの古本屋に行っても床から天井までびっしり本で埋めつくされているのに驚いた。 一方通行のように細い通路は両側に本がうず高く積んである。確かに神田古書街に行ったら何でも調べられると思った。